甘いものと酸っぱいもの
『甘いもの』と『酸っぱいもの』、どちらが虫歯になりやすいと思いますか?
酸っぱさ、つまり「酸味」というの、は文字通り「酸」の成分によるものです。
硫酸、塩酸などに代表される「酸」には、カルシウムを溶かす力があります。
歯と同じくカルシウムでできている真珠を酸の中に浸けておくと、溶けてなくなってしまうのです。
それでは、酸っぱいものを食べると歯が溶けてしまうのでしょうか?
いいえ、さすがにそれはありません。
酸っぱいものを食べたとしても、歯にふれている時間はわずかなので、溶けることはありません。
それでは甘いものはどうでしょうか?
甘いものの食べカスなどをエサに増えた虫歯菌は、酸を出します。
これは一時的なものではありません。
そして糖分は歯にくっつきやすいので、歯が酸に触れている時間が、酸っぱいものを食べた時よりも長いのです。
つまり、酸っぱいものより、甘いものを食べた方が虫歯になりやすいのです。